卵巣嚢腫手術で腹腔鏡の麻酔とは?

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ここでは、「卵巣嚢腫手術で腹腔鏡の麻酔」についてお話します。

 

卵巣嚢腫は、女性に
多くみられる疾患です。

 

卵巣にできた良性の腫瘍の
総称なのですが、
時に手術が必要となります。

 

小さいうちはほとんど無自覚で、
気づいた時には大きくなっていた、
なんて事も多いです。

 

腫瘍が大きくなってしまうと、
痛みを感じたり頻尿、便秘などの
症状が現われてきます。

 

また、茎捻転という子宮が
捻れてしまう危険性も出てきます。

 

そのため、腫瘍が大きくなった
場合は手術をして摘出するのです。

 

しかし、手術となると麻酔をしますが、
どのような麻酔をするのか
気になるところではないでしょうか?

 

そこで今回は、卵巣嚢腫の
腹腔鏡手術での麻酔について紹介します。

 

卵巣嚢腫の手術

 

卵巣嚢腫は、大きさが3〜4cm未満と
小さい場合には、経過観察
となることがほとんどです。

 

しかし、5cmを超える場合や、
腫瘍が小さくても卵巣に痛みが

 

ある場合などは手術治療を
行うことが多いです。

 

手術の種類としては、

 

・開腹手術

 

…お腹を切開して腫瘍を取り出す手術。

 

・腹腔鏡手術

 

…おへその下辺りを小さく切開して腹腔鏡を入れ、
腫瘍部分だけを摘出する手術。

 

があります。

 

近年は、卵巣嚢腫のような
良性の腫瘍の場合は、腹腔鏡手術を
選択されることが多くなっています。

 

メリットとしては、

 

・傷が小さくて済む
・術後の痛みが少ない

 

などがあります。

 

しかし、腫瘍の大きさや
年齢などによって適した

 

方法が違うので、医師が
主となって選択します。

 

卵巣嚢腫の手術の術式

 

手術の術式としては、主に2つあります。

 

1:卵巣嚢腫核出術

 

…腹腔鏡を使って、腫瘍部分だけを
くりぬいて摘出し、健康な
卵巣部分は残す手術です。

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卵巣は、一部でも正常な組織が
残っていれば、そこから
再生を繰り返します。

 

そして元の機能を
取り戻すことができるのです。

 

腫瘍が良性の可能性が高く、
妊娠の可能性がある人は
この手術法がとられることが多いです。

 

2:付属器摘出術

 

…卵巣と卵管を丸ごと摘出してしまう手術です。

 

腫瘍が悪性の可能性が高い場合や、
出産の予定のない女性には
この手術を行う場合が多いです。

 

片方の卵巣を摘出しても、
もう1つの卵巣が残っていれば

 

副作用の更年期症状が
起こる心配はありません。

 

また、妊娠や出産も可能です。

 

腹腔鏡手術の麻酔

 

腹腔鏡手術は、通常のお腹を切る
開腹手術に比べて、
傷も小さく浸襲が小さいです。

 

しかし、麻酔は開腹手術と同様に、
全身麻酔と硬膜外麻酔を
併用となります。

 

硬膜外麻酔とは、
脊椎の外側に麻酔薬を

 

入れる方法で、
局所麻酔の一種です。

 

背骨の間から細い直径1mmほどの
チューブを挿入して、麻酔を投与します。

 

併用する理由としては、手術中だけでなく、
術後の痛みを緩和する目的で使用されます。

 

手術を受ける場合、麻酔の一連の流れや
麻酔の危険性・合併症に
ついての説明があります。

 

また、術前の患者の状態を
把握するために、麻酔科医による
術前診察が行われます。

 

もし疑問点などがある場合は、
このときに聞くと良いでしょう。

 

このように、腹腔鏡手術の麻酔は
開腹手術と同じ、全身麻酔と
硬膜外麻酔の併用となるのです。

 

麻酔をかけられる事は、
不安を感じるかもしれません。

 

しかし、きちんと麻酔科医が
診察して麻酔をかけてくれるので
安心してくださいね!

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